2005.05.08 群馬JAGA通信 Vol.113
O島
今月は5/8の例会が17人(T沢、K岡、O島、K井、Sm田、O谷、Y田、K沢、M井、M本、H田、AG、K村、S木、K塚、N口、K谷)。5/21の裏例会が12人(O島、K沢、K塚、T子、K村、M井、Z宮、O谷、S藤、K井、S野、Sm田)(記入順、敬称略)でした。
<1897>(5人) 5/8 記事:M本
「1897」は北関東を舞台にした鉄道経営同人ゲームです。元ネタは昔アバロンヒル社から発売された名作「1830」シリーズ。ちなみに1897とは群馬県に最初に開通した民間の鉄道「上信電鉄」が敷設された年で(現在も運行中)、同一の経営母体が継続所有するものとしては日本最古の鉄道路線です。
「1897」の紹介
「1830」の紹介
今年のゲームマーケットで見かけて購入した1897。インターネットで作者と知り合う機会があり、経験者の方々を交えてのプレイが実現しました。当日は作者のK岡氏は説明と銀行役をつとめ、プレイに参加したのはO島・K村・M本およびK岡氏の友人AG・H田の各氏5名。
最初にローカルな小規模鉄道会社と東武鉄道・国鉄の親株が場に出され、わたしは親方日の丸(死語)の国鉄を購入。関東の鉄道史を織り込んだこのゲーム、国鉄はまず高崎・宇都宮・大宮の各管区から上野へ乗り入れることが肝要らしいので、上野へ向けてタイルを敷きつつ2列車3両を購入。
1830シリーズの掟として新しい列車を競って買うと時代が進み古い列車が消えるため、列車が消えた会社は収益が上げられず会社はおろか経営者の立場も危うくなる。そこでプレイヤーは会社から列車が無くならないようあの手この手を駆使するわけです。
所有制限が1社3両なのでこのままでは追加列車が買えず国鉄から列車が消えるのを見ているだけという事態が生ずる恐れがあるので、わたしは売れ残った小会社の北総鉄道を買い、ここに国鉄の列車を分けて空きを作り列車を買うことに。さらに収益で中規模会社の上信電鉄を立ち上げて順風満帆に見えたが、次世代の列車購入という時代の波は予想以上に早く押し寄せ、このままでは両社共倒れと判断し国鉄は上信電鉄の吸収合併を決意。列車運行・収入の時に上信電鉄を大規模会社化し、収益を入れた後会社株を銀行へ大量売却。これで会社の内部保留を一気に増額し、上信を国鉄に吸収。国鉄は生き延びました。
帰りの都合でゲームは途中打ち切りとなりましたが、総合判定でK村氏の勝ちとなりました。上毛電鉄とわたらせ渓谷鉄道(旧国鉄足尾線)の近隣路線を共同経営し、常に2両の列車を回すことに成功したのが良かったようです。
経験ある方々に入っていただいたのでルール処理が分かりやすく進行も順調でした。会社の合併という1830には無い経営の大胆な変化を取り入れていて面白かったです。盤上中央上の桐生と大間々には大規模都市タイルが並び、運賃収入が上野浅草並という現実には有り得ない状態になりました(^^。他にも工事費の関係で高崎から渋川を経由して北前橋に入る路線とか(笑)こういうifを楽しめるのは同人ゲームの醍醐味ですね。次回はぜひK村さんが桐生−太田−境町−伊勢崎線を敷設されることで地元に錦を飾っていただきたいです。
【ランキング戦結果】
<モノポリー>第10戦(5人)=S木
<プエルトリコ>第16戦(5人)=T沢、第17戦(4人)=K沢、第18戦(4人)=K沢
【その他にプレイされたゲームと勝者】
- 5/8
-
<1897>=K村,<ゴキブリポーカー>=K井,<いただきストリートDQFF版>=K井、?,<あやつり人形>=K谷,
<ブクブク>=N口、<クラウド9>=S木、T沢,<ヴェニスのパトロン>=K塚,<モノポリー>=?,<はげたかのえじき>=?,
<スタン>=O島,<かえるの王子さま>=T沢,その他
- 5/21
-
<タイタン>=T子,<ガルゴン>=S藤,<チャイナ>=Z宮,<キングハムレット>=Z宮,<アブディポスト>=O谷・S藤,
<ゴキブリポーカー>=S藤,<かえるの王子さま>=O谷,<はげたかのえじき>=Sm田,その他
<<お知らせ>>
- 【合宿】今年の合宿の日程が決まりましたので連絡します。日程は9/17(土)〜9/19(月)。場所は「四万温泉 積善館本館」。料金は一泊7500円、二泊15000円の予定です。今年は2泊で計画しました。1泊のみしかできない方も参加可能です。予約の関係もあり人数把握をしたいので参加する方は早めにZ宮さんへ連絡して下さい。メールのある人には連絡先は別途連絡済み。この会報で見た方はO島に連絡して頂いてもかまいません。
2005.05.08 群馬モノポリー通信 NO.106
S木
第145戦(2005年度 第10戦) 交渉のイニシアティブをとる。(5/8:記事 S木)
本日、モノポリー好きの私のために何とか5人戦で1局メンバーが集まってくれた様子。
スタート順はM井、S木、Sm田、M本、K谷。M井いきなり6ゾロでスタート、電気・赤・鉄・緑と順調に買いさらにレンタル料で結構稼ぎ、強気で競売で緑もう1枚買う。次に順調なバイヤーM本、赤2・黄・水色・水道ときて、水道を280で強気M井に売る。Sm田は青・水色の各1枚のみ購入だが後にキーカードに・・。S木は鉄1のみ出遅れ、しきりにM井に鉄道交渉だが難航、2週目にライパをゲット。一方K谷は物件に恵まれないがバンクエラー等で現金豊富。M井更なる好調で地中海・水色購入。ここで大きい動きあり、S木は、鉄+ライパ+500をM井に放出、代わりに電水+赤+水色をゲット(この赤が後のイニシアティブに)。M井は2鉄になり、資産も増え、さらに使いすぎた現金補充できた。その後K谷が遅れながらライパ・鉄を購入。K谷、鉄2を700でM井から購入し3鉄になる。その後、M本が青・DPを購入(Sm田、S木、ニンマリ)、DPはM井に渡り、代わりにライパ+150もらいアドバン。M井DP8軒スタート余裕。この8軒スタートはいい筋だが、この時点でイニシアティブはM本へ移った感じ。
M本3枚目の緑止まり責任買い。(この緑の価値をめぐり後の交渉の考えが分かれた)ここで次の大きい動き、M本、S木の交渉、M本へ赤(全力6軒)揃えさせる代わりに、S木に青+水色を・・の提案だったが、先ほどの重い緑をもS木が引き取ることにし、結果として、M本へ赤+300が渡り、S木に青+水色+緑が渡る。M本今度は余裕の赤6軒スタート。ツーぺSm田ここまで待った甲斐あり、S木から水色2もらい、青+230渡す。Sm田先ず水色12軒スタート、一気にホテルまで行けたようだが、何せ水色裸はやはり12軒だろう。
S木は青3軒スタート、電水・緑抵当にすれば4軒スタートできたが・・・と思ってるや否や、M本、緑(ペンシル)から何と3でパークへ175振込!ここはまだ耐え凌ぐ。さらにM本水色に振込、現金もちのK谷が抵当の黄・ライパを引き取り救済。S木は緑を340でM井に売り、青6軒に増設。ここで、K谷の"S木降ろし"、M井にDPの8軒崩させ、オレンジ+DP2を500で買い上げる。M井、緑に乗り換え12軒で再スタート、S木緑危機抜け。M本、ボードで死す、多額の不良債権(裏赤3)。M井パーク1100振込、今度は大型優良倒産、緑12軒は幻に。K谷は3鉄→DP→オレンジ7軒まで、器用にも追撃しかけてくるが、水色550振込、表3鉄道で物納払い。最後M井が鉄道の100振込、払えず裏3緑がSm田に渡り Time Up!
S木は損切りしてキーカードを手に入れ次の交渉のイニシアティブをとれました。K谷氏は後追いで、トップ目を引き摺り下ろす大義名分で後半の交渉のイニシアティブを取って有利に交渉をし追撃してきました。終盤のK谷氏の水色550が無ければ鉄道が移らずSm田氏が3位でした。さらにラストスローでS木もオレンジに振込んでたらK谷氏がトップに十分なり得たでしょう。
1.S木 4406ドル(ダークブルー→+レッド) +144ポイント(100+44)
2.Sm田 2879ドル(ライトブルー) + 78ポイント(50+28)
3.K谷 1600ドル(3鉄→ダークパープル→+オレンジ) + 16ポイント(0+16)
4.M井 0ドル(ダークパープル→グリーン) − 50ポイント(−50)
5.M本 0ドル(レッド) −100ポイント(−100)
【モノポリー2005年ランキング】
※トップ数の()内はモノポリー勝ちの回数。
「モノポリー勝ち」の場合は獲得ドル$15,000 と仮定してポイントを算出。
順 位 | 前回順位 | 氏 名 | ゲーム数 | ポイント | 獲得ドル | トップ数 |
1位 |
1→ |
Z宮 |
5 |
394 |
$14583 |
2 |
2位 |
2→ |
K井 |
8 |
364 |
$25549 |
3(2) |
3位 |
6↑ |
S木 |
5 |
248 |
$7928 |
2 |
4位 |
3↓ |
K池 |
2 |
232 |
$8492 |
1 |
5位 |
8↑ |
Sm田 |
3 |
174 |
$5573 |
|
6位 |
4↓ |
H越 |
6 |
152 |
$7300 |
1 |
7位 |
5↓ |
O島 |
5 |
131 |
$8159 |
1(1) |
8位 |
7↓ |
S藤H |
1 |
100 |
$5038 |
|
9位 |
9→ |
S藤A |
1 |
0 |
$0 |
|
10位 |
10→ |
Y田 |
2 |
−50 |
$0 |
|
〃 |
10→ |
T沢 |
2 |
−50 |
$0 |
|
〃 |
− |
M井 |
1 |
−50 |
$0 |
|
13位 |
13→ |
H野谷 |
1 |
−100 |
$0 |
|
〃 |
13→ |
O谷 |
1 |
−100 |
$0 |
|
15位 |
15→ |
K谷 |
7 |
−126 |
$7618 |
|
16位 |
12↓ |
M本 |
3 |
−153 |
$2744 |
|
2005.05.08 群馬プエルトリコ通信 Vol.28
O島
<第17戦>拡張(4人) 終了:13ターン 記事:O島
当日は<1897>をプレイしていたのでその後にプレイ。Y田-O谷-O島-K沢の順で4人戦。
3番スタートなのに選択肢として「開拓者」が残っていた (珍しい)。迷わず選んだ。また[水路]が買えたので出荷に挑戦。[砂糖小][インディゴ小][砂糖大][インディゴ大]の順番で建物を買う。<コーン><インディゴ><砂糖>の生産体制を整える。しかし[小倉庫]はK沢さんとO谷さんに押さえられた(当然だけど)。本来ならここで[造船所]を買いに行きたい所だが今回は[集会所]。仕方なく[小造船所]を買う。このおかげで[倉庫]が無くても1つも腐らせずに済んだ。だがその分出荷点は・・・。腐らせるよりはいいですけどね。
K沢さんは<煙草>で出荷体制。[集会所]を買い、中盤から一気にチップ点を伸ばす。O谷さんも[水路]で<インディゴ>生産で出荷点を伸ばしていた。「K沢さんには逆転されたな。」と思った13ターンに入植者が終わって終了。やっぱり2点差で逆転されていました。今回は[小倉庫]が買えなかったことと<インディゴ>生産が上家のO谷さんに押さえられたことが敗因でしょうか? [小倉庫]に関しては普段は不要と私は考えているのですが。
【お詫び】ゲームの片付け時に気づいたのですが入植者5ヶ(船に乗せる分) がケースから出されていませんでした。どうも第16戦での準備の時に不要と思われてそのままになっていた模様。第17戦では5人→4人の余分(21ヶ)だけを除いた為、実際には入植者が5ヶ足りなかった。そうなるともう1ターン続いていたことになりO谷さんと私の順位が入れ替わっていたかも知れません(第16戦ももしかしたら…)。ゲーム開始前に数を確認すべきでした。お詫びします。
<第18戦>拡張(4人) 終了:13ターン 記事:O島
が20時近くになってやっと終わり(私は14時頃に脱落しましたが…) K沢さんが解放されたのと一応プエルトリコの会なので1戦ぐらいは…。ということでゲーム開始。 K沢-O谷-O島-Sm田の順で4人戦。
建物選択でO谷さんは[木こり小屋]をプレイするのが見え見え。[木こり小屋][教会][図書館][市役所]を選ぶ。私はこの対抗として[工場][専用工場][ギルドホール]と入れたが結果的にはこの選択は裏目に出た。
K沢さんが「開拓者」、O谷さんが「建築」と普通の選択。私は[木こり小屋]を買えば「市長」選択で[木こり小屋]と<コーン>の両方に入植者を置けたのだが上家のO谷さんが[木こり小屋]を買ったので私は[水路]へ。下家の[木こり小屋]は嫌ですから。K沢さんは私が[木こり小屋]を買うと考えていて[水路]が買えると思っていたようですが…もう不利になる戦いはしませんよ。この結果もう1つの[水路]はSm田さんが購入。
今回私は[砂糖大]を先に購入。序盤はO谷さんのみが「開拓者」を選んでいたので<コーン>タイルも自然と増えて3枚になり、<コーン>と<砂糖>の2品種生産で出荷型へ。ただ前回の失敗から[小倉庫]を購入したがやっぱりこれは私らしく無い。品種を増やすため[インディゴ大]を購入して強行に生産すべきだったかも。それでも出荷時は毎回5チップ程度を獲得していたので得点自体はそれほど悪くはないですが・・・。Sm田さんは[水路]を購入したが<煙草>生産へ。やっぱりこの1金が勿体無いような気がします。
中盤にきてK沢さんが[工場]を購入。この時にやっと気づいたがK沢さんはもともとこれを狙っていた。私は生産・出荷でしか点を稼げないので「監督」は毎ターンかなりの確率で選ばれる(つまり[工場]の特典でお金が自動的に入る)。ヤバイ!と思ったが私は点を稼ぐために生産しか無く、K沢さんには次々にお金が貯まっていく。K沢さんが[ギルドホール]を買った時点で1位は諦めて2位狙いへ。([造船所]を買って生産・出荷していただけですが…)
K沢さんの建物が一杯になりゲーム終了。やっぱりK沢さんの圧勝。SPが16点([ギルドホール]10点、[公邸]6点)もあれば当然ですけど・・・。またO谷さんを見ていて[木こり小屋]はやっぱり辛いことを再認識しました。[教会]で2点を取り忘れていましたがそれでも点は低い。今の戦法とは別の手を考えないと今後は勝てないかも知れません。また最近は出荷型で勝てる様になり「監督」が多く選ばれるようになっているので[工場]が強いです。次回以降は気をつけないと。
5月8日(日)
戦目 順位 名前 勝利点 (建物+チップ+SP) ポイント(順位点+加算) スタート順
第16戦(拡張)13ターン
1位 T沢 46点 (17+29+ 0) +65点(+50+15) 4
2位 Sm田 39点 (19+16+ 4) +28点(+20+ 8) 1
3位 M井 38点 (13+25+ 0) + 7点(± 0+ 7) 2
4位 Y田 36点 (15+21+ 0) −15点(−20+ 5) 5
5位 K沢 32点 (20+ 7+ 5) −49点(−50+ 1) 3
第17戦(拡張)13ターン
1位 K沢 42点 (13+29+ 0) +61点(+50+11) 4
2位 O島 40点 (13+27+ 0) +29点(+20+ 9) 3
3位 O谷 39点 (13+26+ 0) −12点(−20+ 8) 2
4位 Y田 32点 (20+ 7+ 5) −49点(−50+ 1) 1
5月21日(土)
戦目 順位 名前 勝利点 (建物+チップ+SP) ポイント(順位点+加算) スタート順
第18戦(拡張)14ターン
1位 K沢 53点 (24+13+16) +67点(+50+17) 1
2位 O島 45点 ( 8+37+ 0) +29点(+20+ 9) 3
3位 O谷 40点 (18+16+ 6) −16点(−20+ 4) 2
4位 Sm田 37点 (14+23+ 0) −49点(−50+ 1) 4
【プエルトリコ2005年ランキング】
(ポイントで同点の場合は勝利点の平均が高い人、更にトップ回数が多い人を上位とします)
順 位 | 前回順位 | 氏 名 | ポイント | 勝利点平均 | ゲーム数 | トップ回数 |
1位 |
1→ |
N村 |
261 |
43.6 |
8 |
3 |
2位 |
4↑ |
O島 |
168 |
43.9 |
13 |
3 |
3位 |
5↑ |
K沢 |
151 |
42.8 |
16 |
4 |
4位 |
2↓ |
O谷 |
144 |
43.6 |
9 |
3 |
5位 |
3↓ |
K塚 |
115 |
44.6 |
5 |
2 |
6位 |
10↑ |
T沢 |
71 |
44.5 |
2 |
1 |
7位 |
6↓ |
K池 |
61 |
46.0 |
1 |
1 |
8位 |
7↓ |
Z宮 |
60 |
45.0 |
1 |
|
9位 |
8↓ |
U佐美 |
28 |
45.0 |
1 |
|
10位 |
9↓ |
S村 |
24 |
39.0 |
1 |
|
11位 |
11→ |
M井 |
−2 |
41.3 |
3 |
|
12位 |
12→ |
T山 |
−14 |
42.0 |
1 |
|
13位 |
13→ |
H野谷 |
−49 |
42.0 |
1 |
|
14位 |
14→ |
N口 |
−49 |
37.0 |
1 |
|
15位 |
15→ |
K井 |
−49 |
35.0 |
1 |
|
16位 |
16→ |
Sm田 |
−88 |
38.5 |
4 |
|
17位 |
17→ |
K谷 |
−92 |
44.0 |
5 |
|
18位 |
18→ |
Y田 |
−184 |
37.4 |
10 |
1 |
《1830入門》 第10回 記事:O島
その6:<株価操作>
株式会社の株価は個人資産を決めるパラメータであると共に運営ラウンドでの株式会社のプレイ順を決める<1830>では重要な位置を占める値です。この株価でのプレイ順によっては狙っていた列車が買えなくなったり、順番の前に列車が消えてしまい運行ができず余計な自腹を強いられることがあります。注意しましょう。
まず株価を自分で操作できるのは株式ラウンドだけです。しかも落とすだけ。(運営ラウンドでは配当する/しないと列車を自腹で購入するために株を手放した時のみで株価が動くので自分では操作できない)
株価操作は単純に株価を落としたい会社の株を買って売るだけ・・・。ですがこれが難しい。株式ラウンドで株価操作を考えなければならない場合としては下記の時でしょう。
- 新しい会社が設立されて「4」「6」「ディーゼル」列車が出るのが確実な場合
上記の列車が出た場合はそれぞれ「2」「3」「4」の列車が消えてしまいます。
例として「4」の列車が出る場合。
1ターン目からB&OかNYNHを経営していて「2」の列車を複数台もっている人が対象。新しく設立された会社の順番が先になり「4」の列車が出てしまうと「2」の列車が消えてしまい収益が大幅に悪化してしまいます。先に順番が来れば運営ラウンドの1ターン目だけは「2」の列車が使えます。これは大きいです。
「6」と「ディーゼル」の場合も同様。色々な状況があるでしょう。
- 今の順番だと狙っている列車が買えない場合。(「5」の列車の場合が多い)
買いたい列車がある場合は特に注意しましょう。自分が経営する会社より先にプレイする会社全てについて考えます。資産は全公開なので会社の資金が分からなければまずどのくらいあるか聞いてみましょう。そしてその会社の収益を会社に入れた時の資金を考慮して列車を買うのかを考えます。これを自分が経営する会社の番まで考えて狙っている列車が無くなっている様なら株価操作が必要です。自分の会社が先にプレイするように相手の株価を落とします。
- 高い株価で新しい会社を設立しようとした人がでた場合。
単純にその人の資産を落とすために行います。高い株価で設立すればその分会社は安泰なので何もしないとその分有利になります。せめて株価を落として資産を減らすのです。
ただ株価操作には以下の問題と欠点があります。
- 株を買うだけの資金が必要。
資金がなければできません。複数回落とすならその分だけ必要になる。先に優良株を押さえに走るとできなくなる場合があります。
- 対象の株が全てプレイヤーに買われている場合。
もうどうしようもありません。自分が持っている分だけで順番が逆転出来るのであれば試みてもいいでしょう。
- 売った株はその株式ラウンドでは買えない。
売った後に買える株が無く、資金が手元に残ってしまう場合がある。資金を手元に残すのは勿体無いです。
- 相手も同じ事を考えている。
先にこちらが売った後で相手がこちらの株を売って順番を戻してしまう場合があります。
- 必ずしもいい結果になるとは限らない。
相手の株価がカラーゾーンに入ってしまうと枚数制限から外れてしまい余計に株を買われてしまう場合がある。また安くなったことで株が売り切れると株価が1段上がってしまい順番が戻ってしまう場合がある 等。
最初は難しいかもしれませんが株価操作が出来る状況ならやってみた方がいいと私は思っています。順番の大事さが分かってくるでしょう。株価操作は<1830>の面白さの1つと思っています。
さていつの間にか10回を数えてしまう<1830入門>ですが今回にて一時終了したいと思います。こんなに長く続けるつもりは無かったのですが・・・。何かあればまた不定期で書きたいと思います。参考になっていればうれしいです。
K塚
第1回・総論
- はじめに
アドバンスト・シヴィライゼーション(以降ADCVと表記)は長時間ゲームであり、一見とても難しいような印象を受けますが、一度理論を確立してしまえばゲーム中に判断すべき事柄を絞れますので、実はそんなに難しくはなく、むしろゲームに必要な知識を十分に得ることが重要だと言えます。そこで、今回から数度に渡って基本的な理論とそれに必要な知識について述べて行きたいと思いますので、どうぞよろしくお付き合い願います。
(毎回出来るとは限りませんが、少年ジャンプのハンター×ハンターの掲載率程度にはしたいと思っております)
- ADCVで勝つには?
このゲームはAST(歴史変遷表)のゴールにプレイヤーの誰か1人が進んだ時に終了し、勝敗は文明カードの額面・商品カードの価値・宝物庫のトークン数・ASTの位置・盤上の都市数の5要素によって決定されます。点数は文明カードによるものが一番高く(最高3170p)、ついでASTの位置による点数(最高1600p)が高くなってますので、確実に勝つためには十分な枚数の文明カードを揃え、かつASTで自分がゴールする展開が理想と言えます。そこで重要なのは毎ターンの都市の数です。都市の数が多ければより多くの商品カードが手に入り、有利な貿易がし易くなり、カードのポイントも高くなるのでより多くて価値のある文明カードを揃えることができます。
またASTにおいても同様で、都市の数を維持して十分な価値の文明カードがあれば、停滞することなく時代を進めることが可能です。以上により毎ターン最大の9都市を維持することが、勝つための絶対条件ではないにせよ大きな要因を占めていると言えると思います。いってみれば比較的カタンに似ていて、如何にミス無く効率的に、そして着実に時代を進めてポイントを稼いでいくか?のゲームです。
- 災害は忘れなくともやってくる
先ほど毎ターン都市の維持が重要と書きましたが、それに対する最大の脅威が災害です。都市の維持を妨げる要因は他にも他プレイヤーの攻撃やトークンの移動ミスなどが上げられますが、災害の損害に比べたら微々たる物です。(他プレイヤーへの攻撃については後日記述)
ADCVでの成功の如何はほとんど、災害に対する自都市へのダメージコントロール(ダメコン)に掛かっていると言っても過言では無いでしょう。この時、「交渉で災害は来る物だから、交渉を少な目にすれば良いのでは?」と考える人がいるかもしれませんが、それは戦略的に見て有利な判断ではありません。文明カードの枚数、言い換えれば商品カードの価値を高めることが非常に重要なゲームですから、その為の唯一の機会である交渉は(自分が有利になれば)積極的に行う事が望ましいからです。そこで災害は空気の様な物で、いつも身の回りに存在する物だと悟りましょう。そうすると、災害に対する新たな対策が見えてきます。それは、どの災害が今現在の自陣営にとって大きな損害になるのかを把握し、その災害だけは受けないようにする。という事です。この場合の"大きな"損害とは、即ち次ターンの都市建設時において9都市に出来ないほどの損害を被ることを表します。(言い換えれば、許容できる災害はべつに受けても構わないと言うことです。でも副被害に注意。)
そしてその為にはもちろん、自陣営の状態(盤上に何トークンあり、都市はいくつで、ストックにはどうか?など)の毎ターン正確な把握と何より各災害の損害に対しての正確な知識、そして貿易フェイズ時において、場にどのような災害カードが出ているか予測する為の貿易カードの種類と枚数、最後に現在の自陣営の災害に対する弱点はドコで、それを補うための文明カードはどれか?を判断するのに必要な各文明カードに対する正確な知識。というように、数多くの知識が必要になります。当然全部覚えることが望ましいのですが、なかなかそう上手くは行かないかと思いますので、とりあえずは各災害の損害に対する知識(特にトークンへの損害か、都市に対する損害かの別)についてだけは押さえるておいて下さい。それだけでもだいぶ違います。
今回のまとめ・知識を可能な限り増やしましょう
以上の事柄をまとめると、ADCVで勝つためには、9都市を維持することにより多くの商品カードを獲得、貿易を積極的に行ってポイントを上げ、数多くの文明カードを獲得すると共に自陣営の災害に対する耐性の強化を図り、上手くダメコンを行って9都市を維持、それによりさらに多くの文明カードを………というような好循環を行っていくことが重要であると考えられます。また、ゲームを進める上で特に必要な知識は大きく分けて3種有り、
@各災害(12種)の損害に対しての正確な知識。
A各文明カード(24種)に対する効果と価値、クーポンなどの正確な知識。
B貿易カード(18種)の種類と枚数、価値別の総数(含む災害カード)。
となっています。なお、上記3種は他(貿易時とか災害の損害適応時とか)でも判断の基準の根底となる大切な知識ですので、先ほどの言を覆すようで何ですが、出来れば全部暗記して頂きたいというのが本音です。(笑)
それでは今回はこんなところで。次回は各文明についての特性と、初期に買うべき文明カードについて述べたいと思います。
(2570.06.03)
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