2005.10.08   群馬JAGA通信   Vol.118

T沢・O島

 今月は10/8例会が12人(O島、M野、K井、Y田、O谷、K沢、K塚、T橋、M井、Z宮、H越、K村)。10/16裏例会が12人(O島、O谷、M野、T沢、A井、Y田、K井、K沢、K塚、S藤、T橋、M井)(記入順、敬称略)でした。やはり12人だとちょっと少ないですね。あと3〜4人くらいいないと組み合わせの選択肢が増えないのできついです。皆さん都合がつく時はできるだけ参加して頂く様にお願いします。

<フォレロッテ>(6人) 10/8 記事:O島

 <グリード>にカードでのランダム要素を加えたようなゲーム。自分の手番に引いたカードの指示通りに6ヶのダイスの目を出して振り切るとボーナスが手に入る。振り切るともう一度カードを引いてその指示に従う。但しカードには即手番終了のカードも。最初にこの洗礼を受けたのは私。残り3ヶのダイスを振ると全て"1"で振り切り。1000点以上獲得して次のカードは…。と思ったら終了カード。ダイスで目が全く出ずに終わるよりもきつい。  この後はH越君に移ったようで8回の手番の内、5回が終了カード。ここまでくれば逆に見事ですね。この後は私が2000点、1000点のボーナスをたて続けに取ってトップに立つ。こうなれば少ない得点(と言っても私は最低でも600点と高かったですが・・・)でも終了していけば良くこのまま勝利。  振り切ることでボーナスが入るので<グリード>よりも一手番の得点が大きくなるのですがこのボーナスを狙って振りきりを狙う人が多く、失敗して点差が開いたのが印象。私が得点したのは6回なので得点した時の平均は1000点以上。(手番回数の平均ではもっと低いですけど) H越君に「このゲームは封印する」と言わしめたゲームでした。
 @O島 6950点、AY田 3000点、BK井 2250点、CZ宮 1650点、DK沢 1100点、EH越 0点

<オーストラリア>(?人) 10/16 記事:T沢

 オーストラリアを舞台にした陣取りゲーム。何でも工業化と自然保護の相対する二つのテーマを取り上げたという話であるが、ゲーム上はおそらく一切関係無い(笑)。レンジャーを派遣して、ぴったりの人数になるか、周りをすべて取り囲むと得点が入る仕組み。終盤までかなり拮抗したゲーム展開になったが、海に配置した3人の活躍によってK塚さんの勝利となった。ルールも簡単で選択肢が多いというすばらしいゲーム。次回もまたやりましょう。

<メンバーズオンリー>(5人) 10/16 記事:O島

 久しぶりにプレイしたくなった。(何年ぶりだろう?) M野-O島-K塚-Y田-K井の5人。
 今回は序盤からすごい賭け方。私が帽子の"5"に賭けると"6"、"7"、"8"と埋まる。そんなにあるの? と思ったら8枚ピッタリありました。当然その分は他に影響が出るわけでこのことを忘れていた私は賭けた方とは全て裏目の結果。このあとも同様で今回は精細なしでした。よく考えればこうなるのが当たり前のゲームでした。(65枚のカードの内、30枚しか表にならないのだから) 元々このゲームは弱いのですが次回はもう少し考えてプレイしたいと思います。
 @K井 27点、AK塚・M野 21点、CY田 19点、DO島15点


【ランキング戦結果】
 <モノポリー>第16戦(6人)=H越
 <プエルトリコ>第34戦(4人)=O谷、第35戦(5人)=K沢、第36戦(5人)=O島


【その他にプレイされたゲームと勝者】
10/8
<かえるの王子さま>=O島、<ガイスター>=M井、<ワイルドパイレーツ>=M井、<カタン>=K塚、<アリバ>=Z宮、K井、<ソロモン王の秘宝>=M野、<八八>=K沢、<カルカソンヌ>=K塚、<メディチ>=K塚、<ハイスパイ>=K塚、その他
10/16
<ピーナッツ>=A井、<メンバーズオンリー>=K井、<バルバロッサ>=A井、<ごきぶりポーカー>=O谷、<ゲシェンク>=T橋、<オーストラリア>=K塚、<競馬マフィア>=K井、<ファミリービジネス>=O谷、<オーノ99>=?、<あやつり人形>=O島、<フロカティサーカス>=K沢、<五虎三国志>=?、その他

<<お知らせ>>
  1. 【第4回 群馬JAGA合宿&スキー】
     前号でお伝えした通り合宿が行われます。参加希望の方は11月中にT沢さんまで連絡して下さい。
      日時:2006年1月28日(土)〜29日(日)
      場所:水上温泉 松葉屋(0278−72−2232)
      参加費:9000円(1泊2食付)

  2. 11/26(土)の長時間ゲームは<アドバンスト・シヴィライゼイション>の予定です。今回はぜひ7人でプレイしたいと思っています。(今までは6人が最高人数) 参加される方は事前にO島に連絡ください。また21時を過ぎても(会場は22時まで使用可。片付けの時間も考えて21時頃終了とする。) 終わらない可能性が高いので参加者の了承を得られればゲーム開始時間を早めたいと思っています。(いつもは10時開始ですが9:30とか更にもう少し早く)

  3. 今年も忘年会を実施します。日時は12/17(土) 18:30〜です。場所は恒例の「薩摩」で会費は4500円の予定です。参加希望者は例会時、またはメールでT沢、O島まで連絡下さい。





2005.10.08     群馬モノポリー通信     NO.111

Z宮

第151戦(2005年度 第16戦)  ダークホース (10/8:記事 Z宮)

 今年も残すところあと二月となりました。ランキング戦も最後の追い込み。皆さんヒートアップしてきました。ここで勝って楽になりたいとこですが…。
 さてさてスタートはO島さん、K井さん、Y田さん、Z宮、H越さんの順番でスタート。序盤、カラーグループがあまり売り切れず動きがなかったのでZ宮、O島さんからダークパープルを300で購入しホテル先行。
 しか〜し、すぐさまH越さんがにグリーンを揃え、なおかつO島さんに水道を230で売りグリーン5件スタート。Z宮捕まりグリーンは6件独走態勢に。このままではまずいと思っていたところにダークブルーが売れる。金銭的にはK井さんが余裕が有ったのだが、Y田さんの強い希望にK井さんライトブルー2、レッド1、イエロー1で交換Y田さん、ダークブルー5件スタート!(がくがくぶるぶる)
 見せ場を作ったのはO島さん。刑務所の中からお金を払わず「3ゾロでタダ出して、オレンジ自力だー」と予告。みごと3ゾロでオレンジ6件スタート。自分にカラーグループが無くてもK井さんも黙っちゃいない。オレンジ目前のトップのH越さんを落とすべくO島さんに「抵当の鉄道を200で」と持ちかける。成立すればトップを落とし自分も3鉄になる一石二鳥の見事な交渉術。O島さん少々考えるも同意、オレンジ8件に。K井さんの思惑道理、H越さんオレンジに600支払いで家を崩す。中盤、体制のよくなったK井さんに、Z宮がレッドをH越さんがグリーンを売り込むK井さん駒位置からグリーンを選択、6件スタート。H越さんは3鉄と抵当物件5つ(レッド2ライトブルー2ライパ1)を得てゲームの流れはO島さん、K井さん、Y田さんのたたき合いとなりました。
 最初に飛んだのはO島さん、チャンスカードで飛んだ先は二人のお客を迎え7件に成長したダークブルー。1700払えるはずもなく1飛び。次はH越さんが、オレンジも手に入れたY田さんに捕まり2飛び。給料が手に入らなく、なんも良いところがなかったZ宮とうとう捕まり3飛び。最後まで善戦したのですがついにK井さんも力尽き、Y田さんのモノポリー勝ちとなりたました。これでY田さんが一気にランキング上位に浮上!思わぬダークホース登場に気合いを入れなければと思いました。


1.Y田  9350ドル(ダークブルー→+オレンジ)    +250ポイント(100+150)
2.K井     0ドル(3鉄→グリーン)         + 50ポイント(50+0)
3.Z宮     0ドル(ダークパープル)         +  0ポイント(0+0)
4.H越     0ドル(グリーン)            − 50ポイント(−50+0)
5.O島     0ドル(オレンジ)            −100ポイント(−100+0)



【モノポリー2005年ランキング】
※トップ数の()内はモノポリー勝ちの回数。
「モノポリー勝ち」の場合は獲得ドル$15,000 と仮定してポイントを算出。

順 位
前回順位
 氏 名 
ゲーム数
ポイント
 獲得ドル 
トップ数
1位
1→
Z宮
794
$33968
4(2)
2位
2→
K井
13
717
$33976
4(2)
3位
12↑
Y田
234
$10827
1(1)
4位
4→
K池
232
$8492
5位
3↓
H越
10
231
$12307
6位
6→
S木
148
$7928
7位
5↓
O島
113
$13436
1(1)
8位
7↓
S藤H
100
$5038

9位
8↓
Sm田
54
$5573

10位
9↓
O谷
20
$2089

11位
10↓
K谷
$11174
12位
11↓
S藤A
$0

13位
13→
M井
−50
$0

K塚
−50
$0

15位
15→
T沢
−60
$2060

16位
16→
I十嵐
−91
$972

17位
17→
H野谷
−100
$0

K村
−100
$0

19位
19→
T橋
−147
$330

20位
20→
M本
−153
$2744





2005.10.08     群馬プエルトリコ通信     Vol.33

O島

 今年度のランキングも残りあと僅か。N村さんが例会に来ない間に差がだいぶ詰まってきました。N村さんは逃げ切りを狙っているのかもしれませんがそうはいかないようです。

<第34戦>拡張(4人) 終了:15ターン 記事:O島

 いつものメンバーでまず1戦目。K沢-Y田-O谷-O島の順で4人戦。
 私は最近出荷型を多くプレイしてきましたがやはり肌に合わないようで勝率は今ひとつ。建築型に戻してプレイすることにした。建築型であればまず商品が売れないといけません。(特に<珈琲><煙草>) その為、私の場合は全員で3品種が生産できるようになるまで<珈琲><煙草>の生産は始めません。例えば全員で<コーン>と<インディゴ>しか生産されない状況であれば[珈琲工場]を買うお金があってもまず[砂糖小]を買って生産できる品種を増やします。その後[珈琲工場]を買う。こうすれば生産後に出荷が入っても<コーン><インディゴ><砂糖>で船が埋まり<珈琲>が残るという訳です。但し、タイミングを間違うと<珈琲>がいつまでも生産できない、先に売られてしまうと言う結果にもなりますので注意が必要です。ただ最近は出荷型に流れる人が多いので今のところ特に注意しなくても問題ありませんでした。
 さてこのゲームではなかなか良い状態でしたがO谷さんに出荷点で大きく離されて負けてしまいました。やはり建築型では15ターンもかかってはダメですね。

<第35戦>拡張(5人) 終了:14ターン 記事:O島

 前のゲームから少し時間を空けて2戦目。今回はM野さんが初プレイ。T橋-K沢-O島-Y田-M野の順で5人戦。
 私は3番スタート。以前K沢さんが1回だけ実践(第21戦参照)した「K沢戦法」を試して見ることに。残念ながら2ターン目では誰も生産してくれず3ターン目で2金乗った生産を自分で選択。それでも形はだいぶ良く<珈琲>以外を生産できるようにして[工場]へ。これで一気にと思ったら予定外のことが…。実は[闇市]を買っており入植者をお金代わりに放出していて4品種の生産ができなかったのです。また「市長」を選ぶ時の手番で「建築」を選んでしまい状況は更に悪化。(生産で4品種作れずに[工場]で3金が取れない) それでもまだトップと思っていたのですが最後に計算すると1点差でK沢さんに負けていた。やはり出荷点が低すぎました。
 K沢さんは最後まで「[修道院]のボーナス1点では勝てるわけが無い」と騒いでいてこの結果。私のミスも多かったのですがこの相手を安心させておく戦法には騙されないようにしないと。
 あと初プレイのM野さんはお金がある時にその都度建物を買ってしまっていて勿体無かった。10金貯めて4点の建物を買うことも覚えたほうがいいでしょう。また参加してもらえればと思います。

<第36戦>拡張(5人) 終了:14ターン 記事:O島

 本日は参加人数が少ないこととY田さんが早めに帰るということでこの一戦のみ。<プエルトリコ>は久しぶりに参戦のK塚さんと前回から参加のM野さんを加えてY田-K塚-M野-K沢-O島の順で5人戦。
 私は5番スタートだったので出荷型も考えましたが<砂糖><珈琲>とタイルが取れたので建築型へ。前途の通り[砂糖小]から[珈琲工場]と買って品種を増やすとタイミング良く<珈琲>が売れる。この後は<インディゴ>を増やしてまたまた[工場]を買う。やっぱりこの形が私にはしっくりくるようです。
 この後は欲を出して<煙草>タイルを取るも[煙草工場]は売り切れて生産できず。<珈琲>タイルを取って生産を増やした方が良かったです。(船を<珈琲>で押さえることもできたし) ただ「監督」でお金が入ってくるのと<珈琲>が思った以上に売れて[市役所]と[砦]を購入。([ギルドホール]は選択されていない) 最後はまたK沢さんに抜かれたかと思いましたが総督だったK沢さんが生産せずに出荷を選んだため出荷点が増えずに何とか勝利。K沢さんが生産を選んでいたら危なかったかも。
 ちょっとミスはありましたが久しぶりに普通に勝てたという印象です。(最近は勝たせてもらったと言うのが多かった)

 今月はK沢さんと私が得点を増やしてトップに肉薄です。特にK沢さんは次に2位以上を取れば逆転できるでしょう。私も80点差まできたのでやっと射程圏内に入りました。11月のランキング戦は面白そうです。


10月8日(土)

戦目   順位   名前   勝利点 (建物+チップ+SP)    ポイント(順位点+加算)   スタート順

第34戦(拡張)15ターン
      1位   O谷   52点 ( 9+43+ 0)    +64点(+50+14)    3
      2位   O島   50点 (21+18+11)    +32点(+20+12)    4
      3位   Y田   44点 ( 8+33+ 3)    −15点(−20+ 5)    2
      4位   K沢   39点 (27+10+ 2)    −49点(−50+ 1)    1

第35戦(拡張)14ターン
      1位   K沢   48点 (23+24+ 1)    +66点(+50+16)    2
      2位   O島   47点 (22+14+11)    +35点(+20+15)    3
      3位   Y田   44点 (18+21+ 5)    +12点(± 0+12)    4
      4位   T橋   36点 ( 5+31+ 0)    −16点(−20+ 4)    1
      5位   M野   33点 (14+19+ 0)    −49点(−50+ 1)    5


10月16日(日)

戦目   順位   名前   勝利点 (建物+チップ+SP)    ポイント(順位点+加算)   スタート順

第36戦(拡張)14ターン
      1位   O島   49点 (24+13+12)    +62点(+50+12)    5
      2位   K沢   46点 (17+29+ 0)    +29点(+20+ 9)    4
      3位   Y田   41点 (20+16+ 5)    + 4点(± 0+ 4)    1
      4位   M野   39点 (16+23+ 0)    −18点(−20+ 2)    3
      5位   K塚   38点 (18+17+ 3)    −49点(−50+ 1)    2



【プエルトリコ2005年ランキング】
(ポイントで同点の場合は勝利点の平均が高い人、更にトップ回数が多い人を上位とします)

順 位
前回順位
 氏 名 
ポイント
勝利点平均
ゲーム数
トップ回数
1位
1→
N村
392
44.1
12
2位
2→
K沢
365
44.9
30
3位
4↑
O島
312
44.6
28
4位
3↓
Z宮
191
46.5
5位
8↑
O谷
145
44.2
18
6位
6→
Y田
111
43.4
28
7位
7→
K池
93
43.0
8位
9↑
T沢
71
44.5
9位
5↓
K塚
66
43.5
10位
10→
U佐美
28
45.0

11位
11→
S村
24
39.0

12位
12→
T山
−14
42.0

13位
13→
M井
−21
40.8

14位
14→
H野谷
−49
42.0

15位
15→
K村
−49
39.0

16位
16→
N口
−49
37.0

17位
17→
K井
−49
35.0

18位
M野
−67
36.0

19位
18↓
Sm田
−78
40.2
20位
19↓
K谷
−92
44.0

21位
21→
M本
−111
40.3

22位
20↓
T橋
−114
35.0





アドバンスト・シヴィライゼーション初級講座

K塚

第6回・文明カードの購入順位

 ○文明カードの重要性

 ADCVにおいて文明カードはとても重要です。何故なら最終得点の大部分を占めるのがこの文明カードであり、またカードを多く持つことで災難による損害の低下や国力を増大させる為の数々の特典が得られるからです。極論すると、この文明カードを他の文明よりいかに早く、そして多く集められるかがADCVにおける目的である、とさえ言えます。とはいえ、いつも十分な数の貿易カードを揃えられるとは限りませんし、むしろ毎回足りないと思うはずです。そこで今回は、どの文明カードを優先的に購入すべきかの判断材料と、カードを効率良く集めるにはどうしたら良いか?について言及していきたいと思います。

 ○文明カードの特徴

 24種類ある文明カードはそれぞれ、特典・価格・グループ(カテゴリー)・クーポン(割引)という4種類の特徴を持っています。特典とはそのカードを購入した後に得られる特殊な効果を表し、価格とはその文明カードを購入する際に必要となる貿易カードのポイントを表します。またグループは技術・科学・芸術・社会・宗教の5種類があり、その文明カードがどのような分野の物かを表します。さらにクーポンとはある文明カードを購入した場合、次のターンから特定の文明カードの価格がそのクーポン分だけ安くなる特性を表しますが、大抵の場合は同じグループに属する文明カードは相互にクーポンが効き、所有する枚数分だけ重複して効果があります(同一グループのカードを数多く持っていれば、そのグループのカードはかなり安くなる)。しかし、購入したターンにはクーポンの効果が出ないので、同じグループに属するカードを同じターンに複数枚購入するのは、あまり賢い買い方とは言えません。なるべく異なるグループの文明カードを組み合わせて購入していくことが、クーポンの有効利用という点では有効な方法と言えます。  また多くの場合、その特典に注目して購入する文明カードを選ぶ事になるでしょうが、良い効果を持つ文明カードは大抵価格も高いので、高価なカードを買う前にそのカードに付くクーポンのある文明カードをまず集める必要があるでしょう。従って、目標とする高価な文明カードと同じグループの安価なカードを布石として購入しておくことは、かなり有効な手といえます。

 ○判断基準は何か?

 私の場合は文明カードを購入する際に、特性・クーポン・時代条件・最終目標(ラスボス)の4項目を主な判断基準にしています。ではその4項目について具体的に述べていきましょう。
  1. 特性
     まあ当然の事ながら特性は重要です。しかしながら、私の場合は担当する文明の弱点を補完する様な文明カードを特に重要視して購入する傾向にあります。具体的には第2回の講座で述べた最初に買うべき文明カードや農業・貨幣・建築の内政三種の神器、回転がとても速い伝染病への対策に薬学、などです。逆に、くらっても大丈夫な災難の対抗策や必要ない場合には後回しにしてしまいます。例えばクレタ担当の場合は異民族の来襲は受けないので、金属細工は後回しですし、エジプト担当の場合は土地が肥えているので農業は必要ない、などです。文明によって長所と弱点が異なるので、そこを常に頭においてカードを選んでいくのが良い方法だと思います。

  2. クーポン
     先に述べたとおり、クーポンとグループには密接な関係があります。しかし、技術(10p)科学(20p)芸術(5p)が相互にクーポン(カッコ内の数字)を持っているのに対し、宗教(15p)は完全にヒエラルキーになっていて、安価な宗教のカードはより高額の宗教のカードにクーポンが付くが、その逆は付かないという関係にあります。これは、技術・科学・芸術はいきなり高額なカードから購入していったとしても、同グループの安価なカードにもクーポンが付くので問題ないが、宗教は安価な物から揃えていくほうがより効率的である。と言うことを意味しています。また最後に残った社会のグループは、高額の上にクーポンが全く付かない物が大半を占め(社会のカード5枚の内クーポンがあるのは文字の1枚きり)、良いとこ無しですが、逆に他のグループから多くのクーポンを得られるので、いわば文明カードの集大成的なグループであるといえます。購入するのは終盤に近くなってからになることでしょう。
     なお芸術はわずか5pづつしかクーポンが付かないので、芸術ばかりを集めていくのは非効率的に思えますが、社会のカードに多くクーポンが付いたり、ある特定のカードに変則的に5p以上のクーポンが付く物もあるので、それらの布石として買っておく必要はあります。

  3. 時代条件
     AST(歴史変遷表)を良く見れば判るとおり、新しい時代に入るには一定の条件が必要です。大部分は都市数に関する物ですが、後半の3時代は都市数に加えて規定の文明カードを要求されます。青銅器時代後半は3グループの文明カード、鉄器時代前期は5グループ9枚の文明カード、鉄器時代後期は文明カードの価値合計が各マスに書かれた数字以上の文明カードを要求されますが、中でもアッシリアで第10ターン、それ以外の文明では11ターン(エジプト・バビロニアは4ターン目の停滞含む)で進む事になる鉄器時代前期の5グループ9枚の文明カードという条件はなかなか厳しく、意図的にカードを集めていかないと、ここでASTが停滞することになりかねません。ではどんな文明カードが必要か?という話になるのですが、ここは必要なカードから逆算してみることにしましょう。まず5グループと言う条件ですが、これはぶっちゃけ全種類ということですので、高額で購入が難しい社会のカードを1つ入れなくてはいけません。ということで、社会カード中最低の価格である文字(芸術/社会・110p)を9枚目に購入するのが適切な選択であると言えます。次に文字に対するクーポンのあるカードを探していくと、芸術のグループ、とりわけ劇と詩(芸術・60p)は20pものクーポンが付くので、当然布石として買っておく必要があります。また、残りの3グループですが、宗教は神秘主義(芸術/宗教・50p)がゲーム中2番目に安価なカードでかつ文字に5pのクーポンが付くので否応無しに決定され、あとは他の6枚の中に技術と科学のカードを最低1枚ずつ入れておけばOKです。が、そこには先の特性の項目で述べたとおりの担当文明の弱点を補完するカードや内政三種の神器(たいていは技術か科学のカードです)を入れれば良いので、それは文明を選んだ時点ですでに決まっているとさえ言えます。
     以上をまとめてみると、最初かその次の購入で神秘主義、それから技術や科学のカードで自文明に必要な物を買いつつ劇と詩を購入、鉄器時代前期に入る直前に文字と9枚に足りない分のカードを購入する、という流れになるかと思います。また、足りない分はもちろん、音楽(芸術・60p)や原始信仰(宗教・80p)で代用しても構わないので、そこいら辺は状況を判断しつつアレンジを加えていけば問題ナシです。

  4. 最終目標(ラスボス)
     私の考える最終目標の文明カードとはズバリ、クーポンが全く無い文明カードのことで24種のうち法律(社会・170p)民主主義(社会・200p)軍事(社会・180p)哲学(社会・240p)一神教(宗教・220p)神学(宗教・250p)の6種が挙げられますが、そのうち法律は民主主義と哲学を購入するための前提条件となる物なので除き、さらに軍事にはクーポンが金属細工の20pしか付かないうえに災難の損害を増やし、挙句に特性が対プレイヤー(主に侵略)限定なので当然除いた残りの4種、民主主義・哲学・一神教・神学を特に最終目標(通称ラスボス)と呼んでおります。ラスボスの特徴としては非常に高額(200pオーバー)、特性の効果が大きい、いろんなクーポンでかなり安くなる、自身のクーポンは皆無、となっており、最終的には全てのラスボスを倒すことを目標とするのですが、各々の特性の効果が良いので、どのラスボスから倒していくかが結構重要となります。しかしラスボスごとに弱点(クーポンのこと)が異なっており、早い段階で倒す為には、こちらも目的のラスボスに対応して特化した文明を作り上げる必要があります。ちなみに弱点は、民主主義と一神教には技術、哲学と神学には科学となっており、芸術は民主主義と哲学、宗教は当然ながら一神教と神学によく効くのですが、芸術はさらに、一神教と神学を購入するための前提条件となる悟り(宗教・150p)、そして法律に効くので、特に重要となります。私は基本的に、選んだ文明から最初に倒すべきラスボス(ほとんど神学ですが)を決め、それに向かうような文明カードを初期から購入するようにしています。例えば神学が最終目標だったら科学・芸術を多めに購入して技術は控え目にし、早いうちから原始信仰も購入して悟りへのクーポンを多くします。数学以外の科学系(土木工事・天文学・貨幣・薬学)と悟りを購入すれば、宗教(神秘主義・原始信仰)と合わせて125pものクーポンが付くので250pの神学は半額となり、125pで購入できることになるのです。もちろん、そのようなテーマを決めないで好きな文明カードを購入していく手もアリですが、テーマが決まるとそのターンに手に入れるべき文明カードも決まってくるので、貿易カード交渉もやり易くなります。例えば、「この手元にある布3枚を7枚(245p)にできれば、買うべき文明カードを全て購入できる。ということは、残りの金・染料・樹脂・銀などを出して布を4枚そろえれば良い」というような逆算が簡単に出来るため、より効率的な貿易を短時間で行なえるようになるのです。

  5. 補足:中ボス
     ラスボスがいるんだから中ボスも必要だろう?ということで、土木工事(技術/科学・140p)数学(芸術/科学・230p)文字(芸術/社会・110p)神秘主義(芸術/宗教・50p)の各々グループを2種持つ4枚のカードを中ボスと私は呼んでます。とはいえ、神秘主義はたぶん序盤に倒され、土木工事も中盤、文字は鉄器時代前期に倒されるので、残るのは数学くらいですかね(笑)。しかしこの数学、230pと馬鹿高え割には特性は皆無、特徴はクーポンの多さのみという代物ですので、結構ラスボスよりも残っていたり、最後まで倒されなかったりするのです。中ボスのクセに生意気ですね。

  6. 補足2:前提条件
     前にも少し述べましたが、24枚中3組6枚の文明カードには前提条件となるべき文明カードが設定されています。具体的には道路建設・鉱業の前提として土木工事が、民主主義・哲学の前提として法律が、一神教・神学の前提として悟りが挙げられます。前提条件のカード購入を忘れて目的のカードが購入できないというような事をごくたまに見かけますので、十分注意するようにしましょう。ところで法律・悟りのほうがラスボス前ですし、中ボスとしてふさわしい気もしますね。うーんと、では彼らは親衛隊(重兵卒に弱い)と言うことで1つよろしくお願いいたします。

 ○まとめ

 今回は文明カードの購入順位ということで、色々と述べてきたワケですが、まあぶっちゃけ何を購入しても基本的には構わないんですよ。実は。(今までの内容を否定するようで何ですが)というのもADCVはオリジナルの古代文明を作成していくゲーム(と個人的に思っている)ですので、クーポンを無視して物凄い宗教国家(中盤から一神教でGO!)な文明、とか技術・芸術はすごいけど科学はからきしダメな文明とか、そこいらへんは個人の自由ですのでお好きなように自分の文明をデザインしていっても構わないと思います。その方が何と言うか、古代史へのロマン(?)を感じますしね。しかし、基本的にはカタンタイプである毎ターンの効率を重視していくゲームですので、そおいう色モノ方向でいってしまうと特定の災難で致命的打撃を受けることも多くなり、結果として勝率は芳しくない事になるでしょう。なのでまあ、セオリーどおりに事を運んでいくのが勝つには良い方法なのですが、あんまし効率のみを重視していくのも画一的でどうかと思ってしまうので、例えば民主主義に技術系のクーポンが多く付くのは、いわゆる技術者と呼ばれる専門職が増えてきたことによって市民の地位が向上して権利を持つようになった為だとか、哲学に科学系のクーポンが多く付くのは、自然科学という学問の発達によって身の回りの色々な事が判るにつれ、「ではなぜ我々はここに存在するのだ?」等の考え方が生まれてきた事による為だとか、そおいう歴史に関する様々な事象とかを、文明カード購入時には少しでも良いので考えて頂けると、より面白くなるし、クーポンも覚えやすいと思います。なによりADCVというゲーム自体に古代史のエッセンスというか、製作者さんの歴史に対する愛情というかそういったものが随所にちりばめられているゲームですので。(ちなみに文明カードクーポン表を見ながら感心したり、ニヤニヤ出来るのは私だけではない……はず)

 それでは次回からは各文明カードについて詳細などを。



(2570.11.01)


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