2005.11.06   群馬JAGA通信   Vol.119

T沢・O島

 今月は11/6例会が10人(O島、T沢、A井、Z宮、M野、K塚、K村、T橋、K沢、M井)。11/26裏例会が14人(O島、Sm田、K沢、K塚、K村、A井、T橋、M野、O谷、K井、T沢、Z宮、Y田、M井)(記入順、敬称略)でした。

<乗車券 ヨーロッパ>(?人) 11/6 記事:T沢

 私がリクエストしたM野さん所有のゲーム。アメリカを舞台にした乗車券が、今度はヨーロッパを舞台にして新登場。トンネル、駅などの新要素も追加され、さらにおもしろくなった。前作にありがちだった、ただ黙々とカードを引き続ける序盤の展開がかなり改善されているとみた。ゲームは後半巨大トンネルを完成させたZ宮くんの勝利かと思われたが、駅の差で私の勝利。時間はかかりますがわかりやすくていいゲームですね。

<ビッグシティ>(?人) 11/26 記事:T沢

 私のリクエストでZ宮さんが持ってきてくれた。街を作っていくゲーム。やることは簡単で、街区番号が書かれたカードを出して、住宅、オフィス、郵便局、デパートなどの建物を建設して、勝利点をもらう。条件の厳しい建物ほど点数が高くなっている。このゲームでは路面電車がどこを走るかがポイントで、路面電車に接すると得点が2倍になる。実際の都市計画のように駅(電車)のそばは地価がはね上がるのだ。そのあたり、よくできていると思う。私は路面電車から離れた郊外の開発を狙ったが、やはり点数は伸びなかった。勝利したのは一番厳しい条件のデパートを建設したZ宮さんであった。

<アドバンスト・シヴィライゼイション>(5人) 11/26 記事:O島

 K塚さんの講座(K塚さんは4連勝中。流石に研究しているだけのことはあります) が続いているこのゲーム。今年に入ってから私的プレイを含めて5回目です。プレイできるメンバーを増やしているはずなのですが新しい人が入ると誰かが参加しなくなるということが続き、未だ7人以上でプレイしたことがありません。今回こそはと募集していましたが結局集まったのは5人。せめて6人は欲しかったのですが…。仕方ありません。また新しくプレイしてくれる人を捜します。
 さて珍しくK村さんが早く来て(それでも15分遅れですが…) いつもよりは早くスタート。(10:25頃) K村(エジプト)、K塚(アッシリア)、K沢(イタリア)、O島(クレタ)、Sm田(トラキア)と順に選んで決定。K塚さんはまだプレイ回数の少ないSm田さんかK沢さんにアッシリアを譲り、イタリアかイリリアを選んで全体のゲームバランスを取るかと思ったのですが…。勝つ気満々ですね。(この辺は私とゲームの取り組み方が違います) これで2人の勝ちはほぼ無くなってしまったか? とは言っても2人とも3回目。多少慣れてきたようです。
 さて私のクレタは最近K塚さんが3回選んで3回とも勝利した文明。K塚さんは5ターン目で都市を2つ作りASTを進める。しかしその方法はたぶん私には合わないので都市は1つで我慢しASTは進ませずその後の発展の早さを取る。100点遅れるのは確かに痛いのですがこのゲームが最短の16ターンで終わっていることの方が異常?だと思っているので。
 エジプト(K村さん)は6ターン目で都市を6つにした。(普通は5つ) これにより「6」の商品が1枚多く出てしまい7ターン目で「疫病」が出てしまった。(6枚目に入っていた) 本来であれば8ターン目以降なのに・・・。策士K村の本領発揮と言うところですが副被害を受けたこちらはいい迷惑です。これがなければ8ターン目はもう少し楽だった?と思う。
 最初の「内戦」を引いたのはエジプト。本来であれば私が引くはずだったがイタリア(K沢さん)が都市を9つにしたため予想と順番が変わった。私は助かりました。このあと9ターン目でアッシリア(K塚さん)が文明カードを大量に購入し一気に独走態勢に。(見えている点だけで2位と400点差) K塚さんは毎回中盤から一歩抜き出るのでこれはまずいと私は思っていたのですが周りはあまり気にしていない様子。取りあえずそのままにしていたのですが余りにも無警戒過ぎるような気がして次ターン(だったかな?) にトップはK塚さんだから警戒してくれと注意を促す。これがよかったのかは判りませんが差は縮まり始めた。このゲームは文明カードを早くから購入できた人が絶対有利(クーポン効果)なので独走状態になると追いつくのがかなりきつくなります。こうなったゲームはつまらないですからね。得点と文明カードの枚数はよく確認してトップは叩いておかないと。せっかくパソコンを使って集計しているのですから。
 私にとっては運命の15ターン。14ターンでK塚さんと102点差(手持ちの貿易ガードを除く)まで縮まり(ほぼASTの遅れ差) さぁ追いつくぞ!と思ったところ「内戦」を引いた(「海賊」も同時に引いた)。一瞬焦ったがこのターンは都市を4つ再建して9つに戻したのと「金」購入で18ヶストックに戻しているため為にストックが35ヶある。周りを見てもこれだけのユニットポイントがある人はいない。これなら「内戦」が起きても自分が受益者になるので被害は無いと考えて安心していた。ところがこのターンは「飢饉」も出ていた。主被害者のK沢さんと私とのユニットポイントは7点差(だったと思う)。最初は私に副被害を回すことを考えていたK沢さんでしたが、ここで私は気づいてしまった。副被害を私以外の人に全て振り分ければストックのポイントが逆転できることに。気づいてしまった以上は仕方ない。全体のゲームレベルアップのためにもこれを説明し、あとはK沢さんの判断に任せることにした。(ベテランプレイヤーばかりなら気づかないでくれと願うところですが) 案の定、K沢さんは私には被害を回さず自分が「内戦」の受益者となった。それでも私の損害は10ポイントくらいだろうと考えていた。(その前のK塚さんの時が3ポイントだったので) ところが駒を裏返しているとどうも合わない。よく計算して見ると盤上には65ポイント(都市9+トークン20)あった。私は[劇と詩][音楽]を持っていたので25ポイントと受益者のK沢さんが選ぶ20ポイントで計45ポイント。差は20ポイントだ。ここまでの被害が出るとは予想外。しかもK沢さんは「内乱」も引いていたので都市は選ばないだろうと考えてトークンを5ヶ残しておいたのに都市を4つ奪っていった。当然この4つは「内乱」で衰退。それなら都市3とトークン5を取れば衰退は3つでいいのに。と思ったが仕方ない。
 私は更に「疫病」の主被害者。上記の予想外で完全にゲームからは脱落決定。気を落とした私は「疫病」の損害を都市1+トークン3分で済ませた。(都市が4つになりASTで進めなくなるのは承知の上。トークンを残しておけば次の再建が楽なので) ただこの行動はK塚さんには見えていなかった。「海賊」の主被害者だったK塚さんは副被害の1つを私から選んだ。私は既にASTで進めないことを主張し食い下がったが返ってきたのは「2位でしょ」という答え。これを言われては引き下がるしかない。ターン終了時の集計で私の都市が3つになっていたことでK塚さんは気がついた。私がASTで既に進めないと言ったのをK塚さんが選ぶことで進めなくなると勘違いしていたらしい。ASTが進める状態であればあんなに食い下がったりはしません。当然のこととして受け止めます。確かに「疫病」の8ポイントをトークンから選んでいればその状態でしたが。
 結果はK塚さんの圧勝でおわり。結局9ターン以降はK塚さんがトップのまま得点で抜いた人はいなかった。これでK塚さんは5連勝です。私のK塚さんの印象としては毎ターンの損害が少なく終わっていること。他の人は災害で都市が3〜4まで減ってしまうことがあるのですがK塚さんは5都市が1回あるだけであとは6都市以上を保っている。(ASTも1人だけ停滞せずに進んでいる) 文明カードの買い方なのか貿易の仕方がうまいのかは良く判っていないのですがこれができることがK塚さんの強さでしょう。今後は余程の事が無い限り副被害はK塚さんに最大限向けるべき。
 あとK村さんの貿易は非常に巧みで絶対の優位を誇っているのですが遊びに走る傾向がありなかなか勝てない。私は特に2人のような特徴的なことは無いが災害の被害減少よりもクーポン効果を考えていることが多いので災害の被害が少なかった時は効果を発揮する。Sm田さんとK沢さんはもう少し経験をつまないとといったところでしょうか。
 それにしてもゲームが終わったのは20時。ゲーム開始時は時間内に終わらないと思っていたのですがだいぶ慣れてきたのでしょうね。これだけ早く終わるようになるならゲームを設定し易くなります。(あとは人数が増えた時にどうなるかです)
 @K塚 5044点、ASm田 4500点、BK村 4464点、CO島 4384点、DK沢 4093点



【ランキング戦結果】
 <モノポリー>第17戦(5人)=K井
 <プエルトリコ>第37戦(5人)=K沢


【その他にプレイされたゲームと勝者】
11/6
<乗車券 ヨーロッパ>=T沢,<バトルライン>=M井,<クラウド9>=T沢,<戦車狂想曲>=K塚,<オーストラリア>=K沢,<ヘッドバンズ>=M井,<秘宝の郷>=M井,<海賊の入り江=K塚,<ダビデとゴリアテ>=O島,<クーハンデル>=M井,<スタン>=K沢,<クク>=O島,その他
11/26
<コレクタブルモンスターズ>=M野,<カルカソンヌ 私的な都市計画>=Z宮,<ビッグシティ>=Z宮,<ルーンバウンド>=A井,<ミシシッピクイーン>=M野,<バサリ>=T沢,<オーストラリア>=Z宮,<ブロックス>=Z宮, <ヘックメック>=M井,<クラウド9>=K沢,<クク>=A井,その他

<<お知らせ>>
  1. 【第4回 群馬JAGA合宿&スキー】
     前号でお伝えした通り合宿が行われます。参加希望の方はT沢さんまで連絡して下さい。
      日時:2006年1月28日(土)〜29日(日)
      場所:水上温泉 松葉屋(0278−72−2232)
      参加費:9000円(1泊2食付)
  2. 今年も忘年会を実施します。日時は12/17(土) 18:30〜です。場所は恒例の「薩摩」で会費は4500円です。参加希望者は例会時、またはメールでT沢、O島まで連絡下さい。






2005.11.06     群馬モノポリー通信     NO.112

K井

第152戦(2005年度 第17戦) 暖色系有力3カラーを押さえてのダークブルー経営は強力。 (11/26:記事 K井)

 ちょっと長めのRPG風ゲームの後、最後はやっぱりモノポリーと終了時間を気にしながらのゲーム開始です。Y田さん、T沢さん、K井、T橋さん、Z宮さんの順でスタート。
 K井に水道を290ドルで売却、オペラを引いて資金を得たZ宮さん、T橋さんにグリーン2+100ドルを渡して揃えさせ、オレンジ1、レッド1をもらう。T橋グリーン3軒にて先行。
 Z宮さんとK井でオレンジの交渉をするが、条件が折り合わず決裂。K井は鉄道2をZ宮さんに650ドルで売却。資金を得る。オレンジが揃ってしまってライトパープルのカードが死蔵されてしまってはとY田さん。Z宮さんに鉄道1+50を渡して4鉄を揃えさせ、ライトパープル1を得る。この後、K井はダークブルーを自力購入して、K井ダークブルー3軒スタート。オレンジ1、レッド1、イエロー1の暖色系有力3カラーを押さえてのダークブルー経営は強力です。
 T沢さんもすかさずダークパープルを自力購入。Y田さんにライトパープル1+30ドルを渡して揃えさせ、ライトブルー2、レッド1をもらってT沢ダークパープルホテルスタート。Y田ライトパープルも7軒スタート。
 しかし直後にダークブルー1軒に入って−175ドル。ライトパープルの家は4軒に減少。K井はダークブルー5軒に増築。狙われたT沢さんがダークブルー3軒に入って−1400ドル。レッド1、イエロー1、ライトブルー2を原価でK井に売却して何とかダークパープルホテルを維持。Y田さん、ライトパープルの家を7軒に増築し直した所でダークブルー3軒に入ってしまって−1400ドル。これをZ宮さんが3裏の鉄道で救済。Z宮ライトパープル9軒スタート。
 Y田さんがライトパープル3軒に入って−450ドル。K井が電水+320ドルで4鉄(1裏)を引き取って支払い。集客力が悪くあまり成長できなかったT橋グリーンだが、Z宮さんがグリーン2軒を踏んで−390ドル。K井もグリーン2軒で−390ドル。T沢さんが支払いでダークパープルホテルを家8軒に崩したところへまたもZ宮さんが飛び込んで−320ドル。T橋さんは増築の資金を得たのもつかの間、ライトパープル4軒に入って−625ドルの支払い。最後にZ宮さんがダークブルー3軒に飛び込んでしまって−1100ドル。ライトパープルの家を崩したところでタイムアップ。K井ダークブルーの勝利となりました。
 集客力で暖色系カラーに劣るダークブルーですが、3色を死蔵しての経営では破壊力の強さが強調された試合となりました。ランキング戦は1位だったZ宮さんが最下位をひき、代わって2位のK井がZ宮さんに183ポイント差をつけてトップに立ちました。今年も残すところ一ヶ月。本年度のランキング戦はどんな結末が待っているのでしょうか。私は都合で参加できないかもしれませんが、昨年同様、直接対決で決着をつけたいものです。ではでは。


1.K井  6416ドル(ダークブルー、レッド、電水→鉄道)  +164ポイント(100+64)
2.T橋  2055ドル(グリーン)              + 70ポイント(50+20)
3.T沢  1042ドル(ダークパープル)           + 10ポイント(0+14)
4.Y田   592ドル(ライトパープル→鉄道→電水)     − 45ポイント(−50+5)
5.Z宮   473ドル(鉄道→ライトパープル)        − 96ポイント(−100+4)



【モノポリー2005年ランキング】
※トップ数の()内はモノポリー勝ちの回数。
「モノポリー勝ち」の場合は獲得ドル$15,000 と仮定してポイントを算出。

順 位
前回順位
 氏 名 
ゲーム数
ポイント
 獲得ドル 
トップ数
1位
2↑
K井
14
881
$40392
5(2)
2位
1↓
Z宮
10
698
$34441
4(2)
3位
4↑
K池
232
$8492
4位
5↑
H越
10
231
$12307
5位
3↓
Y田
189
$11419
1(1)
6位
6→
S木
148
$7928
7位
7→
O島
113
$13436
1(1)
8位
8→
S藤H
100
$5038

9位
9→
Sm田
54
$5573

10位
10→
O谷
20
$2089

11位
11→
K谷
$11174
12位
12→
S藤A
$0

13位
15↑
T沢
−50
$3102

14位
13↓
M井
−50
$0

K塚
−50
$0

16位
19↑
T橋
−77
$2385

17位
16↓
I十嵐
−91
$972

18位
17↓
H野谷
−100
$0

K村
−100
$0

20位
20→
M本
−153
$2744





2005.11.06     群馬プエルトリコ通信     Vol.34

O島


<第37戦>拡張(5人) 終了:13ターン 記事:O島

 この日はA井さんが<プエルトリコ>をプレイしたいとのことで初参加。M野-K沢-T沢-O島-A井の順で5人戦。
 初プレイの人が入るとゲームは変わってしまう。今回は2ターン目で1金乗った選択肢が2つも選ばれなかった。普段であれば「商人」くらいで「船長」まで選ばれなかったことは無い。このこともあり私もいつもとは違う選択をする。(初心者がいる時にあまり真剣モードになるのもどうかと思うので。私としては横一線で誰が勝つか判らない状況の方が好きです) この影響を1番受けていたのがK沢さんで序盤はだいぶ出遅れていたと思う。
 私は珍しく[農地]を買い、その後[砂糖小]を買って<砂糖>生産へ。これを見てK沢さんは私がこのあと<珈琲>生産へいくと思ったらしい。(先月の記事参照) K沢さんが先に[珈琲工場]を買った。私を牽制したつもりらしいが私としては[農地]を買った時点でその方向は…。(考えてはいましたが) [農地]を買った時の2金が大きくその方向では出遅れていたため。[農地]で獲得したタイルを有効活用できれば良かったのですがそうはできず結局[農地]は失敗だった。(と思う?)
 ここで最初の大きな選択を迫られた。「商人」で売りが入った時に、私が<コーン>を0金で出せばマスが埋まり、K沢さんの<珈琲>は売れないという状況。私はここでK沢さんが売れなくても次のターンには売られてしまうし、出遅れているので4金与えても皆と並ぶだけと考えて私は<コーン>を売らなかった。ただ結果的にはこれは失敗だった。やはり1ターンでも早くお金が手に入るのはこのゲームでは大きい。(「商人」を選ぶ必要が無くなり別の選択肢が選べるので)
 またもうひとつのミスがゲーム後半になってから[闇市]を買ったこと。[闇市]はずっと残っていたのですがもっと早くに買うべきだった。これで10金建物購入が遅れボーナス点が下がってしまった。([砦]に人が乗らなかった)
 私は<珈琲>以外の生産と[灯台]で得点自体は稼いでいた。(10ターンくらいまでは勝てるかも?と思っていた) しかしK沢さんは[保管所][集会所]でチップ点を稼ぎ、終盤に大きく伸びて逆転勝利となった。(最後まで自分は勝っていないとまた言っていましたが) この時点でK沢さんは西村さんを抜き1位へ。ついに1位が入れ替わり。面白くなりました。
 そういえばM野さんは[保管所]を買わず<インディゴ>を大量に腐らせていましたが、M野さんが[保管所]を買っていてK沢さんに[保管所]を渡さなければゲームはどうなっていたか判らなかった。全く別の展開になっていた可能性も。(M野さんの勝ちもあったかも?) このゲームに慣れるまではもう少しかかるでしょうか。A井さんもまたプレイしてもらえればと思います。

 1ヶ月を残して両ランキング戦とも不動と思えた1位が入れ替わりました。12月が楽しそうです。



11月6日(日)

戦目   順位   名前   勝利点 (建物+チップ+SP)    ポイント(順位点+加算)   スタート順

第37戦(拡張)13ターン
      1位   K沢   55点 (15+35+ 5)    +63点(+50+13)    2
      2位   O島   48点 (18+24+ 6)    +26点(+20+ 6)    4
      3位   A井   45点 (16+29+ 0)    + 3点(± 0+ 3)    5
      4位   M野   44点 (18+19+ 7)    −18点(−20+ 2)    1
      5位   T沢   43点 (21+22+ 0)    −49点(−50+ 1)    3



【プエルトリコ2005年ランキング】
(ポイントで同点の場合は勝利点の平均が高い人、更にトップ回数が多い人を上位とします)

順 位
前回順位
 氏 名 
ポイント
勝利点平均
ゲーム数
トップ回数
1位
2↑
K沢
428
45.2
31
2位
1↓
N村
392
44.1
12
3位
3→
O島
338
44.8
29
4位
4→
Z宮
191
46.5
5位
5→
O谷
145
44.2
18
6位
6→
Y田
111
43.4
28
7位
7→
K池
93
43.0
8位
9↑
K塚
66
43.5
9位
10↑
U佐美
28
45.0

10位
11↑
S村
24
39.0

11位
8↓
T沢
22
44.0
12位
A井
45.0

13位
12↓
T山
−14
42.0

14位
13↓
M井
−21
40.8

15位
14↓
H野谷
−49
42.0

16位
15↓
K村
−49
39.0

17位
16↓
N口
−49
37.0

18位
17↓
K井
−49
35.0

19位
19→
Sm田
−78
40.2
20位
18↓
M野
−85
38.7

21位
20↓
K谷
−92
44.0

22位
21↓
M本
−111
40.3

23位
22↓
T橋
−114
35.0





アドバンスト・シヴィライゼーション初級講座

K塚

第7回・文明カードの解説(技術編)

 ○24種の文明カード

 前回で文明カードの購入順位について述べたので、今回からはいよいよ各々の文明カードの解説をしていきたいと思います。とはいえ24種もあるので3回ほどに分けて解説していくことになると思いますが、どうぞお付き合いください。
 最初に説明するのは技術グループのカードについてです。


 ○技術グループ(オレンジ)

 技術グループは7枚のカードで構成され、主にトークンの移動や戦闘、そしてエリアの許容人口増加など内政に効果の高いカードがそろっています。これらは主に序盤から中盤にかけて購入され、文明の基礎となるカード達と言えます。自分の担当する文明に合わせて、なるべく弱点を無くす技術系カードを購入していくと良いでしょう。また、クーポンは全ての技術系に相互で10p、民主主義と一神教にも10p、さらに金属細工だけが全文明カード中で唯一軍事に20pとなっています。前回の講座でも述べましたが、技術系は相互にクーポンを持つため、いきなり高価な(土木工事・140pとか)カードから購入しても、逆に安価な物から購入しても別段問題はありません。ただし、同じ技術系のカードを同じターンに複数買うことはクーポンの利用と言う点で避けたほうが良いと思います。
  1. ■窯業(技術・45p)
     重要度:低   被害軽減災難:飢饉 (穀物1枚につき4p軽減)
     解説:ゲーム中機織と並んで最も安価なカードである窯業は、あまり重要なカードではありません。たしかに飢饉に対する効果はあるのですが、被害を軽減するには穀物の商品カードが同時に必要となるからです。しかもこの時被害軽減に用いた穀物カードは続く文明カード購入時には使用できなくなってしまう為、余っている穀物カードしか使えず、実際に飢饉が起きたときにたまたま穀物が余っている状況の確率を考えると重要度は低いと言わざるを得ません。とはいえクーポンは他の技術系と同等に有しています。カード購入時に計算が合わない時や余裕のある時には購入しておくのが良いでしょう。

  2. ■機織(技術・45p)
     重要度:低   効果:船の移動力を4から5へ増加させる
     ちょい必要文明:クレタ・イタリア(アフリカ)
     解説:機織は船の移動力を増加させます。船が特に必要な文明であるクレタとイタリアにとってはありがたいカードですが、天文学ほど劇的な効果をもたらすワケではないので、率先して買いに行くほどの価値のあるカードでもありません。これも窯業と同じく、買うならクーポン狙いと割り切るのが良いでしょう。なお、同じ45pなので窯業と機織のどちらを先に購入すべきかはよく聞かれる事ですが、窯業は機能する機会が非常に少ないので、ほんのわずかですが機織のほうが高価値と私は考えています。(まあ、ドングリの背比べですが)

  3. ■金属細工(技術・80p)
     ■金属細工(技術・80p)
     重要度:中   効果:争いにおいて、一番最後にトークンを取り除く
     被害軽減災難:異民族の来襲   やや必要文明:イタリア(アフリカ)
     解説:金属細工は争いにしか効果が無いので、対プレイヤー専門カードか?と思われがちですがそんなことも無く(もちろんそおいう意味もありますが)、実は異民族の来襲対策にとても役立つカードです。金属細工の効果により、たとえエリアに1トークンしか置いてなくても必ず1トークン損害を与えるので、15トークンという固有の戦力で構成される異民族はより早く損耗し、結果として奪われるエリア数は激減することとなります。さらに災難後、どんなに異民族がいるエリアであっても1トークンを送り込めば異民族側の1トークンが先に排除されるため、こちらは全く損害を受けずに徐々に領土を回復していくことが可能となります。従って、異民族の来襲が特に重い災難となるイタリア(土地が痩せていて少ないので)での重要度は高いので先に購入すべきですが、逆に異民族の災難を受けないクレタでは購入を後回しにしても構わないでしょう。

  4. ■農業(技術・110p)★内政三種の神器
     重要度:とても高   効果:エリアの人口制限を1増加させる
     被害軽減災難:(都市衰退系災難のすべて)
     絶対必要文明:クレタ・イタリア(アフリカ)
     解説:農業は非常に使えるカードで、特に土地が痩せているクレタとイタリアにとっては最優先に購入すべきカードだといえます。また、この場合の最優先度は他の文明での比ではありません。とにかくポイントが溜まり次第、次の貿易のことなど考えずに農業を手に入れなくてはいけないほど死活問題です。両国を担当した際は特に注意しましょう。さて、それ以外の文明でも、都市が衰退した時に残るトークンが1増える効果は非常に大きいので、なるべく早い内から購入することをオススメいたします。さらに、国家運営に大きく関わるカードでもあります。というのは通常、トークンが増えすぎて自国内で養えなくなった場合には必然的に外部(=他プレイヤー)へ領土拡張するしか手だてはありませんが、農業を持つことでより少ない領土で多くのトークンを持つことが可能になります。従って領土拡張して他国との軋轢(あつれき)を生まなくても、自国内だけで次の災難に耐えられる国力を保有することができることになり、結果として内政的な選択肢の幅が広がる事になります。実のところ、この国家経営に関わるカードというのは24種ある文明カードの中でもたった3種しか無いと私は考えており(だから三種の神器)、それらの3種(農業・貨幣・建築)をなるだけ早く手に入れる事で経営的に安定し、戦略的にも有利となると言えます。ですので、たとえエジプトやバビロニアなど肥沃な国を担当していても、中盤位には揃えたおいた方が良いと思います。

  5. ■道路建設(技術・140p) ※土木工事が必要
     重要度:とても低   効果:トークンが2エリア移動できるようになる
     被害増大災難:伝染病・内乱・偶像破壊と異教
     解説:道路建設はハッキリ言って、購入すべきでないカードといえます。たしかにトークンの移動が2エリアになる効果は再配備や他国侵攻の際には有効なのですが、その反面、価値6・7・8と比較的出やすい災難の被害が増加してしまうのは、まったく割に合わないからです。しかしながら、最終的なクーポンはそこそこ多く(最大で60p)付きますので、もし購入するなら最後の最後、ゲーム終了ターンに行なうのがもっとも良い方法だと思います。それならば災難を気にする必要は全くないですから(笑)。

  6. ■鉱業(技術・180p) ※土木工事が必要
     重要度:高
     効果:商品カードの鉄・青銅・銀・宝石・金のセット価値を1枚分増やす
     被害増大災難:奴隷反乱
     解説:鉱業の購入には土木工事が必要なうえにクーポンがついても130p前後と非常に高く、さらには奴隷反乱の効果も増やしてしまうというデメリットもありますが、それを補って余りあるメリットを持っています。それは金属系の商品カードの価値を上げるというもので、これは貿易時に非常に有利となります。たとえば全部で6枚ある青銅を最初に2枚持っている状況を例にとってみると、全部集めるには残りの4枚が必要となりますが、もし鉱業を持っていれば3枚で良く、この青銅1枚分の交渉材料で何か違う物に変えることができますし、交渉回数も少なくて済みます。さらに、仮に山に1枚残っている場合でも残りを全部集めれば問題ないですし、幸運にも6枚全部集まったなら1枚をホールドして5枚を使う、ということも可能となるのです。以上のようなすばらしい効果があるので当然購入すべきカードではありますが、やはりネックとなるのは高価な事と奴隷反乱ですので、購入時期は道路建設以外の技術系6枚を集めた中〜終盤(12T〜)、また被害軽減のために悟りも一緒に持っていると良いでしょう。

  7. ■土木工事(技術/科学・140p)
     重要度:とても高
     効果:自都市の防御力を増加させ、また、他の都市を攻めやすくする
     被害軽減災難:地震・洪水・(海賊)   必要文明:エジプト・バビロニア
     解説:土木工事も農業と同じくらい使えるカードで、災難の地震(※火山噴火には効果なし)及び洪水の被害を軽減する働きがあります。特に洪水の被害軽減が大きく、このことは領土に大きな洪水平野を抱えるエジプトとバビロニアにとって非常に有効となるでしょう。もしこの2文明を担当した場合にはなるべく早く(出来れば1番最初に)土木工事を購入するのが良いと思います。また、都市の攻防おいて有利になるのも特徴です。具体的には、通常都市攻めには7トークン以上必要で都市側が6トークンに置き換わるのですが、土木工事を所有していれば都市を攻める際には6トークン以上(都市側5トークン)で攻められ、逆に攻められる場合には8トークン以上(都市側7トークン)必要となるのでとても有利となります。これはもちろん、対プレイヤーに影響を与えるのですが、実は海賊都市でも6トークンあれば攻められることを表し、損害は4トークン出るので都合10トークンを海賊都市に送り込めばそのまま都市建設が出来ることも意味しています。海賊による被害はその海賊都市を潰すのが最も厄介な所なのですが、土木工事によりいくらかは都市の再建が容易になるので、海賊対策としても有効と言えます。さらに、土木工事のグループは技術と科学の2グループに属しているため、クーポンが非常に多く付くのも利点です。技術系クーポンの特徴である全技術系と民主主義と一神教に10p付くほかに、科学系の特徴である全科学系と哲学と神学に20p付くクーポンの両方を有している為、最初に土木工事を購入して技術と科学系のカード両方を安くすることも出来ますし、逆に、ある程度技術もしくは科学系のカードを連続して購入しておき、安くなった土木工事を起点にもう一方のグループを買い揃えていく、など様々な使い方ができるのです。以上のように非常に対費用効果が高く、また汎用性もあるカードですので、少なくても中盤の終わり(担当する文明にもよりますが)までには購入する必要があるでしょう。最後に、土木工事は前途した道路建設と鉱業を購入するための前提条件となっているので、鉱業を購入する前に購入しておく必要があります。くれぐれも忘れないように注意しましょう。

 ○まとめ

 今回説明した技術系のカードは、次回説明予定の科学系・芸術系のカードと合わせて文明の基礎となる大事なカード達です。特に農業や土木工事は重要となります。また、終盤には鉱業が多く活躍することになるので、その意味でも技術系のカードは高い地位を占めていると思います。とはいえ大切なのは担当文明での重要性です。そのカードが文明にとって、どれくらい重要なのかをいつも考えながら購入を行なえれば、おのずと買うべきカードは決まってきます。が、その判断を行なう為には正確な知識が必須です。今回からの講座とはズバリ言えば、判断基準となるべき知識を養うと言う所にあり、最終目標はカード購入の際に未購入カードの優先順位を正しくつけることが出来る、という所にありますので、そこいら辺を念頭において読んで頂ければ幸いです。
 では今回はこんなところで。次回は科学系・芸術系のカード8種の解説を予定しています。




(2570.12.05)


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