ガラメキ温泉探訪記(完結編)「到達の章」
道中様々な困難で1時間ほどかかったガラメキ温泉までの道のりでしたが、いよいよ到着です。
三叉路の左の急坂を上りきると結構な広さの平坦地がありました。ガラメキ温泉の歴史で紹介したように、ここにかつて旅館があったのでしょうか。平坦地を横切ると緩やかな石で舗装された下り坂があり、かつてここが温泉として利用されたことがしのばれます。10メートルほど下ったところに、目指すガラメキ温泉がありました。到着は午後4時45分ごろでした。夕立が近づいていて写真でお分かりの如く一層暗くなってきました。
これがガラメキ温泉だ!
・・・お断りしておきますが、決してそこらのマンホールを写したわけではありません。正真正銘、これがガラメキ温泉の現状なのです。案内板は「ガラメキ温泉跡」と表記されています。
手をいれてみると完全な冷泉で、道具は一式持ってきており汗を流したいところではありましたが浴槽?の源泉はかなりヒンヤリしており、またにわかに空模様が怪しくなってきたこともあって入浴は断念しました。冬の入浴はまず無理です。
N・M両氏と周囲を簡単に調べます。温泉は傾斜地にあり一部には土留めの石積みがあります。樹木が生い茂っていますが温泉からは空を眺めることができます。また深さを測るとおおよそ成人男性の胸あたりまでありそうです。
脇を流れる沢の水を汲んで飲むN氏。空きペットボトルは勿論持ち帰りました。皆さんもゴミはきちんと持ち帰りましょうね。
後ろに石碑があります。
石碑の拡大写真。「不動明王」の文字が読みとれます。
石碑の裏。由来書きのようなものがありましたが、夕刻で空が曇りなおかつ周囲に木々の生い茂るこの場ではフラッシュ無しでは真っ黒に写ってしまい、フラッシュ有りではこの様に文面は写し取れませんでした。書き写す時間が無かったのが悔やまれます。読みにくいですが左端にわずかに「大正元年」の紀年が見て取れます。
こうしてガラメキ温泉の探訪を終えたわたしたちは雷鳴と夕立に追い立てられながら慌ただしく来た道を戻ってゆきました。帰りは迷うこともなく40分余りで林道入り口に達しました。かなり疲労しましたが、地元にこの様な地があったことを知ることが出来て楽しい一日でした。また機会があれば再訪してみたい気もします。
ガラメキ温泉探訪記 完
(2567.9.21)
戻る