靖国神社参拝記


 7月某日、何かと噂の靖国神社を参拝しました。一度この目で見ておきたいと思っていました。

  靖国神社の電網敷地



市ヶ谷駅

 総武線市ヶ谷駅。改札口は靖国通りに面しています。靖国神社までは徒歩およそ10分弱です。



南門

 市ヶ谷駅から靖国通りを歩いていくとこの南門があります。神社は正面大鳥居は通りを更に進んで左へ。



手水鉢

 寺院や神社の入り口にある手水鉢(ちょうずばち)。ここで手を洗い口をすすいで参拝をするのが作法です。



樹木

 境内の樹木には寄進者の札が掛けられています。この木の札には「北支→マレー→ビルマ 高射砲第二〇聯隊 戦友会」とあります。



拝殿

 拝殿とその前の鳥居。参拝者が絶えません。



参道

 拝殿鳥居から見た正面大鳥居方向参道。向こうに高く立つのは大村益次郎像。



境内

 境内は緑が多くよい環境です。時々袴姿の巫女など職員が行き交います。



遊就館

 靖国神社に関する文物資料を収めた施設です。新館ホールには零式艦上戦闘機などが展示され、土産物店もあります。



 まず感じたことは、一宗教法人というにはあまりにも大きな存在で、かつ特異な傾向を帯びた神社であるということです。それは境内の多くの寄進木の寄進者名や遊就館の展示を見れば明らかです。
 靖国神社について関連書籍を読み調べています。その成立から現在に至る経緯をみると、よく聞く言い回しながら「軍隊の軍隊による軍隊のための神社」という性格がみてとれます。もちろん戦争や「お国のために」犠牲となった人を祀る場を建てることは素朴な感情です。しかしこと靖国神社の「合祀」についてはかなり極端な傾向があります。A級戦犯が合祀されていることは報道などでよく伝えられていますが、同じ時・場所・状況下で砲爆撃などにより生死を共にしても、軍人とそれに準ずる身分の人は祀られ一般人は除外という扱いをされている点は興味深い。
 個々人の信教の自由はまず以て尊重しなければなりません。そのためには特定の宗教法人が行政や権力から公然と支援や庇護を受けるようなことがあってはならない。首相個人がどんな信仰を持とうともかまいませんが、日本国の最高権力者の地位に在職している間は本来一宗教法人である特定の目的を持った神社にお墨付きを与え権威付けをすることのないようしていただきたいと思います。


  《参考》首相・閣僚の靖国神社公式参拝中止要請文(浄土真宗大谷派 東本願寺)


(2568.7.18)



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