尻焼温泉探訪記(1)
前回中途で挫折した尻焼(しりやき)温泉探訪、2週間後わたしとN氏は再びかの地を目指しました。
前回同様天気は良好、温泉探訪日和。目指す六合(くに)村はちょうど紅葉の盛りです。今回はわたしのCUBEで高崎市から倉渕村経由で向かいました。倉渕村役場近くの店で小休止です。
店の駐車場から見た街道。中之条及び草津方面へ延びてゆきます。今回は道中車に何事もなく往復できました。
六合村の奥へ分け入って野尻湖へ向かう道から別れ、川沿いに花敷温泉を過ぎると尻焼温泉が見えてきます。手前に駐車場がありましたのでここで降りて歩いていきます。温泉のある上流へ向かうにつれ河原の石が赤茶けた色に変わり、期待が膨らみます。
駐車場から数件の宿屋を過ぎ橋を渡ると…うおっ、川の中に人が!あれがついに…。
近づいていくと、川面から立ち上る湯気と、その中に数名の人の姿をはっきりと確認できました。川がそのまま温泉になっているという温泉、その名も尻焼。露天とはいえ、道沿いの川に人が浸かっている様は何とも珍しい。さっそくわたしたちも入浴しよう。
デジタルカメラを濡らさないようそろりそろりと川に入っていきます。川底の石がヌルヌルして不安定ですが、天然泉で流しっぱなしですからお湯は大変澄んでいて川底の様子がよく分かり助かります。硫黄臭もさほど感じません。温度は平均で40度くらい。川辺で人肌ほど、湯の吹き出し口周辺で43度くらいあります。
川の中から秋の空と周囲の紅葉を楽しめます。まさに絶景。来て良かったー(^_^)v。写真左手の小屋は湯屋です。おっちゃん後ろ姿失礼(m_m)。
風が吹くとバサバサと落ち葉が川面に降ってくるのが何ともいい感じです。
東京から来ていた三人組の中年男女と会話をしました。尻焼には何度か来たことがあるとのこと。わたしが天台宗徒だということを知ると、その方は曹洞宗寺院の檀信徒で普段熱心に修養活動に参加していることを詳しく話してくれました。
川にはコンクリート製の堰が築かれていて、温度が保たれるようになっています。地元の方の話だと40年前くらいに作られたものだそうです。
川下から川上を見るとこんな景色です。わたしたちの後から来た4人組の中年男性の皆さんも気持ちよさそうです。
湯屋で地元のおっちゃんと遭遇し二言三言会話をしました。湯屋は本来地元の方のための施設であり、一般来訪者が利用する際には十分に配慮して使わせて頂く必要があります。作法の悪い人が増えると利用禁止になるかもしれません。写真は湯屋の注意書きです。
入浴前は必ずかけ湯をして入ること!
湯屋の全景。湯屋に扉は無く河原から丸見えなので脱衣所には使えません。宿屋で部屋を借りるとか、女の人は着替えにそれ相応の準備が必要です。
「ガラメキ温泉探訪記(2)」へつづく
(2567.12.10)
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